循環型畜産教育研究事業
(1)アニマルウェルフェア評価方法研究
国際獣疫事務局は2004年に出した宣言の中で、アニマルウェルフェアの評価に関する研究を推進するとしています。アニマルウェルフェアの計量化を目指して今日までも研究を継続してきましたが、それをさらに発展させます。
a.栄養評価およびルーメン環境評価の精度向上
b.アニマルウェルフェアのための牛群管理センサの開発
c.歩様診断および削蹄基準に関する研究
d.削蹄教育支援システムの開発
(2)放牧畜産研究
黒毛和種、ジャージー雄、日本短角、褐毛和種、羊などによる国産グラスフェッド肉生産の科学的裏付け、適正飼養管理法などを追求します。またグラスフェッド肉は現在の格付け対象にならないため、独自の流通を形成する必要があります。その方策を探求していきます。
(3)教育・普及・広報
アニマルウェルフェア、循環型畜産、生産獣医療、牛群管理、食の安全などに関する教育・普及・広報活動を行います。
これらのテーマに対しての高校・農業大学校・大学などの授業・実習、一般向けおよび畜産関係者向けの講習会・研修会・実習等をお引き受けします。企業等の社員教育もお引き受けします。お気軽にお問い合わせください。
主な講義・実習のメニュー(牛)を以下に例示します。
一般向け
・日本のアニマルウェルフェアの現状と問題点(講義)
・消費者のための”食の安全からみた日本の畜産”(講義)
・飢餓の国にならないためには(講義)
生産現場・専門家向け
・アニマルウェルフェアに沿った牛の飼養管理(講義)
・病気を出さない牛群の栄養管理(講義)
・牛群の疾病コントロール(講義)
・アニマルウェルフェアに沿った牛のロープワークとハンドリング(実習)
・牛の立ち方・歩き方からわかること(実習)
・牛の護蹄管理