代謝プロファイルテスト(MPT)
代謝プロファイルテストでわかることは?
a. ルーメンコンディション
b. ルーメン機能
c. 第四胃機能
d. 肝臓機能(蛋白合成能、脂質代謝能、糖新生能、TCA回路回転能)
e. エネルギー充足状況
f. タンパク質充足状況
g. 肝臓障害
乳牛と和牛・子牛・放牧牛でMPT項目は同じ?
乳牛は過酷な生産活動をしているので項目が多いですが、和牛・子牛・放牧牛は単純な栄養診断(Cコース:上記e,f,g)で十分評価ができますので、検査費用は1/3位になります。乳牛でも現地で遠心分離できない場合は上記のaが除かれ(Bコース)、検査費用はフル項目(Aコース)の2/3に減らせます
Bコース:乳牛標準解析:採血管2本で10項目検査。採血後30分程度で固まってから遠心分離
Cコース:(繁殖和牛・子牛・放牧牛):採血管2本で8項目検査。採血後30分程度で固まってから遠心分離
Dコース:NOSAI等が実施したMPTのセカンドオピニオン
- ・遠心分離機の貸し出し対応します。セパレーター入り採血管は遠心分離後そのまま凍結。NaF管は遠心分離後、血漿をエッペンチューブに入れて凍結
- ・各コースとも現在の飼料設計書または実際の飼料給与内容のデータは必須
- ・以下の資料があると解析精度が向上します(料金は変わりません)
・ボディコンディションスコア
どのようなものが提供される?
MPT診断書、飼料設計書
料金は?(詳細はお問い合わせください)
a. 採血料:依頼者(採血者)が農家から直接徴収してください
b. 検査料:検査センターの検査料に連動します。1頭当たりの金額は以下の通りです
1牛群20頭が基本です
Aコース:3500円、Bコース:2500円、Cコース:1000円、Dコース:無料
c. 診断料:全コース40,000円。同一農家で1年間隔で実施する2回目以降は20,000円
会員価格は全コース30,000円。同一農家で1年間隔で実施する2回目以降は15,000円
・依頼者は農家からa+b+c+管理料(依頼者が必要な場合)を徴収、b+cをセンターに送金
・農家やセンターとお金のやりとりのできない場合は農家がセンターに入金
採血ができない場合は?
・削蹄師やコンサルの方々は、近隣の獣医師に採血を依頼してください
・依頼する獣医師がいない場合はセンターで探します
・センターから採血に出向く場合は
旅費・宿泊費がかかるので、何軒かまとめて実施することをお勧めします
採血は1日2〜3軒行います(移動時間や頭数による)
採血以外に牛体や牛舎の確認や農家からの聞き取りも無償で行います
診断書をもらっても農家に説明する自信がない場合は?
・基本、センターは黒子(裏方)で表に出ません
・依頼があればweb会議形式あるいは対面形式で農家に直接説明します(有料)
研究目的での検査は?
・検査結果は依頼者に帰属しますので、何に使用してもOK
・研究のアドバイスも求められれば行います
実施の段取りは?
1.農家と調整の上で依頼者がセンターにメールで依頼書提出&詳細打ち合わせ
2.依頼者が事前調査を実施し、情報をセンターに送付
・実施時期の決定:暑熱ストレスのかかる時期(8〜9月)は除く
(暑熱ストレスや寒冷ストレスの評価の場合はこの限りではありません)
・対象牛の選定:生産の主力産次の牛(初産と高齢牛を除く)20頭以上
乾乳牛は分娩予定日前日数がばらつく様に4頭以上
搾乳牛は分娩後10〜400日で分娩後日数がばらつく様に16頭以上
体調不調な牛を除く(健康診断ではありません)
初産のみ、高齢牛のみ等目的を絞った検査もOK
・給与飼料の調査:飼料設計書または実際の給与量
成分分析結果がある場合は添付、配合飼料は成分表を添付
飼料成分分析は必要であれば依頼者が実施(十勝農協連などに依頼)
・直近の牛群検定成績表
3.採血
- ・尾静脈から採血
- ・採血管2種類(SST、NaF)は必要があれば供給可能(有料)
- ・SST(セパレーター入り)は30分程度ポケットなどで体温インキュベートし、固まったら速やかに遠心分離し、その採血管をそのまま凍結
- ・NaF管は遠心分離後、血漿をマイクロチューブに分注し速やかに凍結
(フル項目検査の場合は採血後20分以内の遠心分離と速やかな凍結が必要)
4.検査結果&診断書をセンターから依頼者へメール添付で送付
お申し込みは下記PDFファイルに必要事項を記入の上、メール(info@farmanimalcc.com)に添付して送信して下さい